犬猫の殺処分0のために私たちにできること

犬猫の殺処分0のために私たちにできること

犬猫の殺処分0のために私たちにできること

現在日本では何の罪もない犬・猫が毎日殺処分されています。
その殺処分数を0にすることは決して簡単なことではありませんが、私たち飼い主一人一人の行動によって救える命は確実にあります。

今回は犬猫の殺処分の現状・現在犬猫とともに生活している私たち飼い主にできること・今から新しく家族に迎え入れようとしている方にできることをまとめました。

犬猫殺処分の現状

殺処分は、ペットに関する最も深刻な社会問題です。
過去10年間で約24万頭減少していますが、それでも年間4万頭近くの犬、猫が犠牲になっているのが現状です。
引取り数減少、殺処分率低下には行政と民間団体の協力が欠かせません。

犬の殺処分数

年間殺処分数は犬は7,687頭ほどいます。
ペットが保健所に引取られる要因は、飼育放棄や高齢者飼育もしくは迷子などの偶然に起こるものもあります。

猫の殺処分数

猫の殺処分数は犬よりも多く、年間13,000頭もいます。
犬の殺処分数は減少していますが、猫に関してはなぜか多いままです。
その原因は猫の元々の個体数の多さと、譲渡の難易度が高いのが関係しているでしょう。
一度の出産で4~6頭の数を生むことや、高齢者が猫を飼育するのは体力的にも経済的にも負担が大きく引取りまでに至らないのが現状ですね。

飼い主である私たちにできること

犬猫の殺処分の数を減らすためには、1人の自覚を高めることが大切です。
また、迷子対策や繁殖制限など飼い主側でできる効果的な方法を事前に調べておくことが必要になります。

ネームタグや迷子札をつける

全国では1万頭近い犬が迷子犬として保護されます。
迷子になる原因が、散歩や旅行先でいなくなったり、花火などの大きな音や光で驚き逃げ出したりする事もあります。
もしもの迷子に備えてネームタグや連絡先を書いた迷子札を首輪などに取り付けましょう。
また、最近ではGPS付きのマイクロチップなどもありますのでペットに合わせて使うことで迷子から飼い主が見つからない事を防ぐ事ができます。

しっかりとしつける

犬を飼い始めたり、引取った後は、しっかりとしつけをすることも大切です。
飼育を放棄する一番の原因は犬の問題行動にあります。
問題行動を解決することで殺処分の数を減らせるようになるでしょう。

万が一飼うことが難しくなってしまったら・・・

どうしてもペットを飼うことができなくなる時もあります。

仕事の転勤や怪我や病気、高齢になって施設に入らないといけなくなったなど様々です。
この様な場合はまず引き取ってくれる里親を探しましょう。
家族や知人など身の回りの人に聞いてみたり、動物愛護団体などに、相談する事もオススメします。
引き取ってもらいやすい様に狂犬病やワクチン接種などしておく事も大切です。

犬猫を迎え入れる時にできること

犬や猫を飼うにあたって事前にどんな動物なのか、今の生活環境で飼育できるのかを一度深く考えてみてください。
安易に可愛いだけの理由ではなく最後まで面倒を見るという覚悟を持つ事が必要になります。

本当に飼えるか確認してから迎え入れる

猫や犬1匹飼うことぐらい大丈夫!と軽く考えている方はいませんか?
飼い始めたことによって家主や近隣住民とのトラブルや動物アレルギーを持っている人がいれば難しい問題にもなります。
動物を飼うにあたって飼いたいと思っている人の他の同居人がいる場合は必ず全員の賛成が必要になります。

犬猫を買う=ペットショップという概念をなくす

ペットを飼いたいと思った時、まず一番に思いつくのはペットショップだと思います。
ですが、ペットショップのかわりに動物保護センターや保健所に行って犬や猫を飼うことで殺処分にされる動物を助ける事ができるでしょう。

ブリーダーさんから直接購入する

ペットショップを使い購入する意外にも、ブリーダーから犬や猫を購入することもできます。
ブリーダーさんから購入することで他では聞けないペットの情報や引き取った後も親身に相談に乗ってくれたりするなど、様々です。
直接会ってどんな人が育てていたのかを知れるのも飼い主の安心感にも繋がります。

保護犬・保護猫を保護する

犬や猫を飼いたいと思ったら、まずは保健所や保護施設から引き取る選択肢を増やしたり、またこれからペットを飼いたいと思っている友人にも、こうした施設の存在を教えてあげることで殺処分を減らすことにつながるでしょう。

保護団体への寄付を積極的に

ボランティアという形で労働力を提供したり、寄付という形で金銭や物品を提供することで、犬や猫の殺処分を減らすことができます。

公益財団法人動物基金

保護犬や野良猫などを助けるために行なっている活動で、猫の不妊手術を無料で行なっていたりもします。

https://www.doubutukikin.or.jp/contribution3/

日本動物愛護協会

こちらは、行き場を失くした動物たちの新しい家族を探す活動をしています。

https://jspca.or.jp/kihu.html

ピースワンコ・ジャパン

犬たちを保護して、愛情をこめて育てながら、新しい家族を探す活動を行なっています。
また保護犬を迎えてくれた家族には、治療代など負担してくれるサービスがあり、初めての犬の飼育を考えている方におすすめです。

https://peace-wanko.jp/support.html